maximum attack

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真の軽自動車最速車は?

走り好きの軽自動車愛好家の間で

長年討論されてきた

史上最速の軽自動車とは?


それはズバリ

スバルのヴィヴィオRX-RのFFモデルでしょうな


90年代前半

軽自動車も各社が最速の座をかけて熾烈な覇権争いしていましたが

中でも最も気合いを入れて作ったと言われるのがスバルのヴィヴィオで

競技グレードのRAじゃない素のRX-Rの時点で既に競技を視野に入れたメーカーチューンドのエンジンが載ってるくらいでしたからね


スズキならワークスR

ダイハツならX4R

に匹敵するメーカーチューンドエンジンが

最初から素のRX-Rにも搭載されて市販されていたわけです


速いのは当然で

雑誌のタイムアタックでもRX-Rは他社の軽自動車スポーツモデルを寄せ付けない異次元の速さを発揮しました


ヴィヴィオRX-R(FF)の走行性能データ


筑波2000

1分13秒35


0-400m

16秒08(前期)

15秒58(後期)


0-100Km/h

8.68sec


最高速

183Km/h


筑波タイムに至っては

スズキ製の軽エンジンを積む超軽量スポーツカーのケーターハム160よりも1秒以上も速く、2018年現在も未だにヴィヴィオRX-Rの記録を破る軽自動車は現れていません


このデーターからも

1600CCのスポーツカーに勝るとも劣らない走行性能だった事がわかるでしょう


RX-Rは社内テストであのニュルブルクリンクにも持ち込まれ9分44秒台を記録しています。なぜかwikiにはカートップ誌の遅い方のタイムが書かれていますがw


私自身、ワークスRS/Z、ミラターボTR-XX、ヴィヴィオRX-Rは全て所有しましたが、ヴィヴィオだけが明らかに異様にパワフルだったことに疑問を感じ、試しにパワー計測してみた所ノーマルでも90馬力を少し越えてましたからね!さすがハイオク仕様のエンジンパワーは伊達じゃなかった


当時の雑誌には

ヴィヴィオの他にもL502ミラTR-XXアバンツァートRやアルトワークスRS/Zのタイムも掲載されていて


ミラTR-XXアバンツァートR

1分14秒05


アルトワークスRS/Z

1分16秒93


というデータがありまして


※当時はアタック時は軽自動車は全てリミッターはカットしています


では、何故アルトのタイムが伸びなかったか?


それはアタックをした担当ドライバーの

『エンジンが絶不調でトルク10.5Kgの力強さがまったく感じられない』の一言に全ての答えが隠されていて


アルトワークスのエンジンが絶不調だったのではなく、それが本来の市販車のアルトワークスのノーマルの性能なんです

リミッターをカットしてもノーマルのK6Aターボの性能なら筑波のバックストレートでは135Km/hいけばいい方です


それまでテストしていた広報車の旧型アルトワークスが実はテスト用に「特殊にチューニング」されたいわゆる広報チューン車で凄く速かったために余計にノーマルのワークスのパワーが無く感じたのでしょう


私も新車でHA21ワークスを買いましたが、

期待とは裏腹にガッカリするくらいノーマルは遅く感じましたからね


アルトワークスは、弄ればかなり速くなるのですが「ノーマルでも超速いか?」

と言われると正直微妙な所で

「ノーマルでもワークスは超速い!」っていうのは、ちょっと神話的なものもあると思います。

昔の雑誌が「チューニングを施した広報車」で叩きだした記録が人々の印象に少なからず影響しているのでしょうね

広報車と市販車ではまったく性能が違ったら広報車の速さを信じてそのクルマを買ったユーザーを騙してるのと一緒ですけどね(笑)


その後デビューした新規格のHA22Sは

筑波1分17秒台を記録しましたが

「あまり速くない」と評価されてます


でも実際は決して遅いわけではなく

それは単に広報チューンがされてない純粋な市販車の広報車だったからで、それが本来の市販車アルトワークスの速さなのです

この頃は各社もスポーツモデルは

ほぼ消滅していたのでスズキも広報チューンしてまで勝つ必要はなかったって事でしょう


ちなみに

私が当時ヴィヴィオRX-Rを購入したきっかけは当時の広報車と市販車の性能がほぼ同レベルの速さを持っていて、ノーマル状態でも抜群の戦闘力を持っていたからです


軽自動車最速のクルマは

間違いなくヴィヴィオRX-Rでしょうね!

とても軽自動車とは思えない規格外の速さでとにかく凄い車でしたね